「姉弟子」
第一章 §1-02
崖に挟まれた坂を注意しながら進むと、そこは生命力溢れる森の中だった。
両手を広げたよりも太い木々が、天を覆い隠すかのように乱立している。地形も波打つように高低差があり、見通しは良くない。とはいえ辛うじて道のようなものが続いているので、進むことはできそうだ。
とりあえず裸足だと足が痛そうなので、柔らかくて丈の短い草の上を進んでいく。獣も怖いが蛇や虫も怖い。なので剣は抜き放ちながら進む事にする。
大した事ない距離を小一時間ほど進むと、木々の向こうに大きな平原が見えてきた。そして同時にむせ返るような甘い匂いも一層強くなり、そこ広がっていたのは
————
「……マジか。そりゃねえだろ」
かつて見たことが無い程の異様な光景が広がっていた。
最初に目を奪われたのは赤紫色の雪に覆われた巨大な山脈だ。照り返しなのか他に理由があるのか、付近の空まで赤黒いグラデーションが掛かったように歪んで見える。
山脈の麓には森が広がっているが、そこもまるで炭を塗ったかのように葉が真っ黒に染まっている。風に乗って赤い雪が流れる中、黒い森はまるで岩にでもなったかのように葉っぱ一枚動いていない。あれまさか硬いんじゃないのか?
「……綺麗と言えば綺麗なんだが、何かヤバいものに汚染されているとしか思えない景色だな」
眼下に広がる小高い丘も緑から黒へと所々変色している。原因はどう見ても丘の間を縫うように走るあの紫色の川のせいだろう。あの川は雪解け水でできたものなのだろうから、結局のところ全てはあの謎の雪のせいと言っていいのかもしれない。
「あー、やっぱり地球じゃないよな。不味いなぁ、俺音楽以外の知識ないんだけど……」
俺は投げやりに天を仰いだ後、叩きつけるように剣を地面に突き立てた。
とりあえず適当な岩に腰を下ろし、目の前の光景をもう一度見つめる。
ここがどこなのか見当もつかないが、見渡す限りが大自然で人の痕跡など全く見えないことだけは分かる。
地形だけ見れば北欧とかグリーンランドの山々に近い気がする。自分にとっては映画とか写真でしか見たことのないような大自然だ。
だがあの色の川や雪は流石に記憶にない。紫とか黒とか見てるだけで不安になってくる色合いだ。自然が纏っていい色じゃない。先程歩いていた森の植物は普通の緑色だったのに、それがどうなればあんな色に染まるというのか。
そこまで考えた時、ふと他にも幾つか不思議なことがあることに気づいた。
「そういえば何で俺は半裸なのに寒くないんだろうな。雪降ってるのに。それに草原には何の花も咲いてないのに、甘い香りが漂ってるし……」
最早ホラーである。さっきまで全裸で水浴びしてたんだけど、俺大丈夫かな?
それにしても本当にここはどこなんだろう。地球じゃないとすると、もう戻れる可能性も無い気がする。
いや、宇宙人か異世界人か未来人か知らないが、俺を拉致ってここに捨ててった奴が居る筈だ。そいつを探せば、まだ可能性も
————
「……そういえばタイムスリップなんて可能性もあるな。
恐竜とか謎の大自然があるんだから、何万年か前の地球って可能性も大いにある。つまりここはまだ地球かもしれないってわけだ。
よしっ、そう考えると元の時代に戻れる可能性も
———— いや、ないな。別に」
一瞬上げかけていた腰を岩に戻す。俺は何に期待したんだろう。恥ずかしい。
涙が溢れないよう顔をゴシゴシ揉んでいると、不意に耳鳴りが聞こえた。
ザザッザザッ………
……ザッ…ピーッ……
『 トオ…! 聞…るっ!? トオル君! 』
ザザッ…………
「
———— えっ!?」
ラジオとかで聞いたことのある音と共に、電子音が聞こえてくる。だがその中に微かに女性の声のようなものが紛れている。
俺はハッとなり、周囲を見渡すが誰もいない。だが確かに自分の名を呼ぶ声が聞こえてくる。
ザザッ………ザッ……
……ピーッ……
……ガガッ
『
———— トオル君! 私の声聞こえる!? 』
音が急に鮮明になり、先程よりもよりはっきりと女性の声が聞こえる。
俺は思わず立ち上がり、大声で答えていた。
「あ、あの、聞こえますけどっ! どなたですかっ……!?」
音は変わらず頭の中で響いている感じだ。そういえば、思わず声に出して返事を返したが、ちゃんと通じているのだろうか。
しばらく待っていると、先ほどと違って落ち着いた女性の声が返ってきた。
『
———— よ、良かったぁ~! やっと繋がったみたいだね。もう、ビックリさせないでよ。転送に失敗したかと思ったじゃない』
その女性は安心したような声でそう告げた。
俺は周りを見渡すが、やはり誰も見当たらない。無線かラジオを持ってないか体中を探すが、そもそも半裸だった。
『やっぱりそこはちょっと遠いから、繋がりずらかったみたいだね。君の体を作るのにも二日くらい時間が掛かったから心配したんだよ。
で、どうよ。問題なく動けてる?』
この女性はまるで知り合いのように話してくる。一体何の話をしているのだろう。俺の体を作ったというのは何かの比喩だろうか。よく分からないが自分の体を適当に眺めながら確認する。
うん、多分異常はない。
「あの、体は問題ないと思うのですが、貴女はどこにいるんですか? 姿が見えないのですが……」
『
———— えっ?』
一瞬の沈黙。辺りには小鳥だと思われる鳴き声が響いている。
しばらく待っても彼女の声は聞こえてこない。無言なのが怖くなり、俺が「あの……」と声を出した瞬間、頭の中に突然大きな声が響き渡った。
『あ、そっか~! 一部記憶を転送してないから、私のことも憶えてないのかぁ。
説明とか面倒だけど今回はしょうがないか……』
何だかガッカリしている様だけど、ちょっと不穏なことを言ってる気がする。
どう言葉を切り出そうか悩んでいると、いきなり目の前の空間に緑色の薄いパネルがクルンと現れた。
驚いて距離を取ると、そのパネルにはいつの間にか茶髪ボブカットの白い貫頭衣を着た少女が写り込んでいた。つり目の可愛らしい娘だ。
『実はさ、師匠が
———— って、あんたなんて格好してんのよっ! バカなの? バカなのね? バカなんでしょ!?』
パネルの中の少女が、顔を真っ赤にして机をドコドコ叩いている。
俺はハッとなって乳首を二本指で隠すが、「そこじゃねーよっ」と怒られる。
彼女が落ち着くのを待っていると、パネルから溜息の音が聞こえてきた。
『馬鹿だとは聞いてたけど、まさかこれほどとは思ってなかったわ。
師匠が見たらきっと呆れるわよ、こんな原始人を弟子にとったなんて……』
どうやら呆れ返っているらしい。しかしそれよりも気になる単語が聞こえた。
「原始人……?」
俺がそう呟くと、少女は「おらよ」と軽く手を横に振った。すると目の前もう一つのパネルが現れ、そこには半裸のオッサンが写っていた。
ふむ。こいつは誰だろうか? 結構強そうだ。
長く伸びた黒髪と、茫々に伸びた髭で顔がほとんど見えない。前髪の隙間から辛うじて見える切れ長の目から、何となく男なのが見て取れる。
体の方はなかなかの筋肉美の様だが、腰から藻が生えている姿は正直頂けない。彼のファッションセンスはゼロと言ってもいいだろう。なるほど、確かにこいつは原始人と形容すべき姿をしている。
—— あ、これ、俺だ。
「何だ、そのまんまじゃないか。悪口を言われたのかと思った……」
『悪口だっつーのっ! 何でそんな事になってんのよ!
しかもまた髭が生えてきてるし。元の体の方は永久脱毛してあげたのに、あんたどんだけ髭が好きなのよ!』
また少女はぷりぷりと怒り始めた。元の体と永久脱毛というフレーズが気になるが、ここは話を変えた方がいいだろう。
「それより君は色々と状況を知ってるようだけど、これってどうなってるの? 何故こんな所にいるのか、全く記憶にないんだけど……」
そう尋ねると、彼女は腕を組みながら、う~んと唸り始めた。
『それなんだけど、どこから説明すればいいのか……まぁとりあえず、私のことは姉弟子と呼びなさい』
「あ、姉弟子?」
少女はコクリと頷くと「年上には敬意を持とうな」と
宣った。どう見ても年下にしか見えないのだが、この状況で彼女の発言を遮る勇気は俺にない。とりあえず「りょ、了解だ、姉弟子殿……」と肯定しておく。
姉弟子は大仰に頷くと続ける。
『それとトオル君がその世界にいるのは、トオル君自身が望んだからだよ。
師匠からどこに修行に行くか聞かれた時、君が自分の意志でその危険な世界に行くことを決めたんだ。だからまずは責任の所在が君にあることを理解して欲しい』
さらっと意味不明なことを言われた。責任の所在とかテレビの謝罪会見でしか聞いたことがないセリフだ。
「あの、師匠とか姉弟子とか全く記憶にないんだけど………」
『そりゃある筈ないわよ。私達と出会ってからの記憶はその体に転送してないもん。ちゃんと理由もあるし、君自身が納得済みだから気にしないことだね』
納得してない本人に向かって君自身が納得済みとか正気だろうか。詐欺だってもうちょっと説明してくれると思う。お前お前詐欺なんて手法があったんだな。
不安になる俺を他所に、姉弟子は続ける。
『君の今の体はその惑星用に新しく造り出した物だよ。最近じゃ地球人にとっても常識となりつつある、アバターって概念だね。アバターの魔術とかクローン技術とか知ってるよね?
アバターのデザインは君の本当の肉体を元にして作ったから、大体同じだと思うよ。一部脳みそ以外は。
あ、そうそう。元の体はこちらで保管してるから、地球に帰る時はちゃんと戻してあげられるよ。安心してね』
「……お、おう。そいつは安心だ」
先程から気になる発言が続いている。アバターとか、一部脳みそとか。だがそれを可能とする科学は、俺の知る地球にはなかった筈だ。説明されても分からないので尋ねる気はないが、姉弟子が本気で言ってるのは何となく分かる。
それにこの空中に浮かんでる緑のパネル
—— パソコンのウィンドウみたいな立体映像も俺の知る科学知識では実現してない筈だ。それだけで彼女の話に十分な説得力を感じてしまう。
「えーっと、そうなると姉弟子と師匠って何者ですか? 先程地球人って発言ありましたけど、宇宙人には見えませんが……」
ちょっとした冗談のつもりだったのだが、意外にも直ぐ答えは帰ってきた。
『ああ、地球人ってのは物質界の地上に住んでる人達のことだよ。まぁ貴方も私もある意味宇宙人と言えなくもないけど、転生してる間の肉体は地球人だね。
でも師匠は生まれも育ちも宇宙人だよ。正確には龍人なんだけど……レプティリアンとか言ったら殺されかねないから注意してね』
う、宇宙人。しかも師匠とやらはネットとかで噂のレプティリアンの可能性があるようだ。
レプティリアンは確か人と同じくらいの大きさの爬虫類系の宇宙人だった筈だ。有名なグレイ型とかも一応その分類に入っていた気がするのだけど、西洋では謎の物体を体に埋め込んでくるから恐れられてる存在だった筈。あれ? 埋め込んでくるからだよな?
それにしても『転生』なんて言葉、今真顔で言ってたよな。宗教関係の事件にでも巻き込まれたのだろうか。もしかしたら俺の体には既に宇宙人に壺とか埋め込まれてて、後で請求書とか届くのかもしれない。
「な、何で俺に宇宙人の知り合いがいるんすか? 俺ただのフリーターだった筈なんすけど……もしかして攫われちゃったとか?」
恐る恐る聞いたのだが、姉弟子は鼻でふんと笑った。
『貴方みたいなチャウチャウ顔のオッサンなんて攫うわけないでしょ。っていうか、そんなこと元の肉体に戻れば全部思い出すんだから放って置きなさい。それよりも今はそちらの状況を理解する方が先決でしょ。結構危険な世界だって聞いてるけど、身の安全は確保できてるの?』
そういえばそうだった。恐竜みたいな鳥に襲われたばかりだよ。
『貴方には、その世界での目的や仕事を色々と説明する必要があるんだけど、まずは安全の確保が先ね
———— 』
彼女はそう言うとパネルを操作して、何やら草原の動画のような物を表示させた。
よく見るとその草原の中に、原始人みたいな半裸の男が剣を持って突っ立っているのが見える。俺じゃん。
『今見てるパネルは【マッピング】と言って、この付近の色々な情報を自動で集めて表示する、情報解析兼マップ制作機能付きアプリケーションだよ。 空中に向かってジェスチャーすればウインドウも動かせるし、周囲の状況を誤差なくリアルタイムで確認することも出来るから惑星探索では必須のアプリなんだよ』
姉弟子も時々空中に向かって指を動かしているけど、このアプリを向こうでも使っているのだろうか?
自分も真似してやってみることにする。
『今画面ではトオル君が草原に突っ立ってるのが見えてるでしょ。これは君の生体エネルギーや視覚情報を元に構築した立体映像だね。
このアプリは昔から研鑽を重ねてきた色んな技術が入ってるから、ただのマッピングアプリだと思わない方がいいよ。慣れてくると半径五十メートルくらいの情報がテレパシー機能で自分の頭に直接入ってくるようになるから、信じられないような空間把握が可能になるんだ。人間を超越したような知覚能力を得られるし、銃弾の軌道を感じ取ったりとかできるようになる。
まぁ知覚できたところで体がそれについていけるわけじゃないから、練習は必須だけどね』
「へ、へぇ~、凄いっすね……」
姉弟子がなんか凄いことを言っているが、テレパシーへの切り替えボタンはない。
ただ指以外でも自分が見ようとした瞬間にマップが拡大されたりはしてるので、既に基本的な構造として操作にテレパシーが組み込まれているのかもしれない。
『食べられる植物も調べられるから、短時間で安全に食料を確保できる筈だよ。
食料の保存法や調理法は今も更新されまくってるから作り方に困ることもないね』
そこまで説明すると、姉弟子はまた何やら操作を初めた。俺もその間【マッピング】とか言うアプリの操作を覚えることにする。
地図を見ると、やや上空から俺の後ろ姿が確認できる。十階建てのマンションくらいだろうか。立体とかそんなレベルじゃない、現実と変わらないほど精密な映像だ。
上を見てもカメラはない。だがパネル内では空中に向かって指を動かす、情けない中年の姿が映し出されている。
「す、凄いな。何でもありじゃないか……!」
完全なオーバーテクノロジーである。これじゃまるでゲームの世界みたいだ。コレを作ったやつは絶対ゲームやアニメの影響を受けているに違いない。いや、もしかして逆なのかな?
『あなたの目的の一つ目は、そっちの世界を調査する事だからね。調査自体は私や他の仲間が君の体を通して周辺の空間を調べるから、君は死なないよう【マッピング】を見ながら注意してれば良いよ。しばらくはサバイバルしながら学ぶことが君の仕事になるね』
姉弟子が口角を釣り上げて嗤う。何か裏がありそうな笑顔だ。
とは言え内容に変な所はない。俺自体がこの世界を解析するための移動型端末ってことなのだろう。何だかさっき迄の焦りや疑問が解消されて少し安心してしまった。いつかは地球にも戻れるようだしもっとこの状況を楽しんだ方が得なのかもしれない。
「そっか、ちょっと安心したよ。内心で結構焦ってたからさ。
しかしこのマップってやつ見てると、ゲームの仮想世界みたいな感じがしてくるな。他にも色々出来るのかな?」
そう言ってみると、彼女は少し困ったような顔で笑う。
『まぁ、確かに色々と出来るよ。自分を情報解析すればステータスというか、かなり詳しい
生体兆候とかも確認できるし、障害となりそうな敵性生物の情報を解析すれば、相手の筋肉量や行動予測も立てられるみたい。
元々この技術は宇宙人の移民
—— 星渡りの民達が危険な惑星を探索する時に使っていた技術の一つで、今でいうオープンソースな無料アプリだったの。
でも今じゃ探索ギルドの
Seekersって連中が、色んな惑星で冒険動画撮るために魔改造しちゃってて、かなり複雑なゲーム仕様になってるの。ユーザーインターフェースは使いやすくなったけど、有料化してる部分もあって複雑だから私も全ては知らないのよ』
探索ギルドの
Seekersって、何だか凄く楽しそうだな。そんなのあるのに何で俺は一人なんだろう。
記憶も服も助けもない状況で、恐竜と剣で戦うとかハードモード過ぎる。数人派遣してくれないかな。
「しかし探索ギルドって、ファンタジーみたいっすね……宇宙人さん達も剣で戦ったりするんすか?」
そう探るように聞いてみると、姉弟子さんは口をへの字に曲げながら微妙な顔をしていた。
『普通はしないわね。
Seekersの連中だけよ。剣や盾、弓や魔法で戦うのは。
あいつらこの技術で動画作成して銀河中で大儲けしてるから、よっぽどじゃない限り銃器は使わないわね。
フェアじゃないとか言ってアバターすら使わないバカもいるのよ? 貴方も入ってみる? 頭ファンタジーになる?』
「………遠慮しときます」
どうやら頭がファンタジーな団体のようだった。死なない技術があるなら使おうよ。怖いよ。
『それよりもちゃんとマップで安全確保しときなさいよ。折角マップ教えたのに、野獣に食べられてこっちに戻ってきちゃったら体が勿体無いんだよ。
また材料集めて生成できる場所探さなきゃならないんだから』
姉弟子さんが呆れるような顔で注意してくる。そういえばこの体もアバターとか言ってたっけな。
「姉弟子、つーか俺って死んだら地球に戻れるのか?」
『うん、戻れるよ。仕事終わってないから戻さないけどね。
こっちだって出費に見合う結果を出して貰わないと困るんだよ。
復活には体の材料が揃っている人気のない水場とか必要だし、体を構成する時間だって二日掛かるから、結構面倒臭いんだよ。
それに生体ナノマシーンを丁度良い場所に転送した後も、肉体を構築するために大量のエネルギーが必要になるから、君が戻って来ても借金漬けになるだけだよ?』
「
———— お、横暴だ! ブラック過ぎじゃないかっ!」
俺の記憶がないのを良いことに、言いたい放題な姉弟子。やはり壺を体に埋め込むタイプの宇宙人だったか。
とはいえ、死んでも生き返れるなら少しは安心だ。
……安心だよな?
「はっはっはっ。責任の所在なら最初に明らかにしたじゃないか。君が師匠と約束してるシーンは証拠としてバッチリ記録してあるから、安心して仕事に励むと良い」
どうやら最初から掌の上だったようだ。姉弟子は思ってたより頭が回るらしい。
一先ず状況は確認できた。自分がこの星に来ることを納得済みだったのは予想外だが、援助はあるようだし今は棚上げする他ない。
日が暮れる前にこれからの方針を話し合って、さっさ安全を確保しよう。彼女の話す内容が全て真実だったとしても、死ぬのはやはり怖いのだから。